機械工具部品・測定用具・転倒防止用品

キー付きチャックは100年以上も前から作られ続けてきた伝統的なチャックで、ハンドル(=キー)を穴に差し込んで回転させそれによって締め付け解除を行うものです。
その利点は、テコ利用のハンドルによってきつく締めることができ、また解除も容易にできることです。基本メカは余裕をもってデザインされています。落下にも比較的強いです。
欠点はハンドルをなくしてしまうと全く使用不可になりあちこち探し回って時間をとられることです。

キーレスチャックは素手でスリーブを回して締め付けるもので、文字通りキー(=ハンドル)を使いません。
素手で締め付けて充分なビット把握力を得るにはいろいろ工夫が必要です。爪・ギヤのネジを細かくしたり、使用中の振動で緩まないように緩み止めロック機構をつけなければならない場合もあります。落下に弱いところもあります。

現在ではキーレスチャックがポータブルツールの主流になりました。簡単な操作と価格の低下がユーザーに受け入れられたからです。

はい。できます。ただし、注意深さと、思いきりが必要です。
まず、電ドルが、テーパー・マウントか、ネジ・マウントか、をしっかり見極めてください。
（１）テーパー・マウントとは、チャックの取り付けが、円錐形の棒の形になっているものです。この場合には、チャックとツール本体の間に、市販クサビ部品を差し込み、叩き込んではずします。
（２）ネジ・マウントのものが市場には、圧倒的に多いのですが、この場合は、まず、チャックの爪の奥を覗き込んでください。底にネジ頭がみえたら、ぴったり合うドライバーで、気をつけてはずします。（ネジ無しタイプならば、苦労がひとつ少ないです。）プラスのネジ、マイナスのネジ、六角ネジ、と様々あって、こまってしまいますが、あせらずに、妥協しないで、適合ドライバーを使用します。ネジ頭をつぶしてしまうと、悲惨な結果になります。このネジは、逆転時のゆるみ止めなので、左ネジ（逆ネジ）です。緩めるときは、通常と違い、右廻しにすることを忘れないでください。左廻しにして、オジャンにするひとが多いです。ネジをとったら、こんどは、チャックを本体からはずします。これが、またしても、やっかいです。ジャンボサイズの六角レンチを爪にしっかりくわえさせます。そして、爪先からみて時計の反対まわりになるように、ハンマーで六角レンチの先をたたきます。キー付きチャックの場合には、キーをキー穴に差し込んで、そのキーをたたいてもいいです。この作業がうまくいかなくて諦める人が多いです。電動工具をたくさん売るために、設計者がそのように作ったのかと、恨む人も多いわけです。こつは、思いっきりひっぱたくことです。親のカタキ、とばかりやってみてください。
取り外しに成功したら、あとは、楽です。逆の工程を、今度は、鼻歌交じりでやりましょう。

キーレスチャックは、キー（ハンドル）のいらない、手締め式のチャックです。キーつきのものに比べ、締めつけ力が充分に得られないので、いろいろな工夫を凝らしてあります。使っている爪・ナットのネジピッチを細かくして、力を入れやすくしているものが多いです。しかし、この、力の入れ易さは、イコール、緩み易さ、になります。使用しているうちに、スリーブ（握ってまわした部分）が緩み戻されることがあるのです。そこで、スリーブのロックでこれをとめます。ロック付きとは、この特別機構があるものをいいます。

１００年前に米国ジャコブス社がドリルチャックを発明・発売したときは、ハンドル・タイプが、いくつかですんだのですが、その後、一般普及につれて、さまざまなものが登場しました。それでも、世界的には、ジャコブス・タイプとＤＩＮ（ドイツ工業規格）タイプの２種類にわかれます。日本ではＪＩＳタイプがありますが、これは日本国内だけの普及です。とはいえ、日本人にとってはＪＩＳタイプが多くつかわれてますから、特殊であるという感覚はありませんね。
日本の市場では、ＪＩＳ以外にもいろいろなハンドル（キー）が出回ってます。輸入機械・工具に使われているものもありますから、統制はむりでしょう。あきらめて、弊社に相談してください。

GOマスタープラグとセットで製作される場合、GOリングゲージのBPDの公差は図面に表示されません。”Fit to TMP”と表示され、マスタープラグに合うことで適正寸法が保証されます。

マスタープラグの図面には、X-XとY-Yラインの間にはまる場合は寸法適正とされる旨の説明があります。

なお、BPD/OPD寸法は単なるガイド寸法であり、GOリングゲージおよびマスタープラグ間の公差を正確に知るにはそれぞれの円弧歯溝、円弧歯厚を測定比較する必要があります。

通り/止まりゲージはシールピールで固めてキズ・サビの発生が無いように保護します。それをエアーパックでくるんでさらに保護致します。
インジケータの場合にはメーターの保護も考慮して箱に入れます。

Spline gauges社ではカーバイドで製作しておりません。

通常品は01 Tool Steel (SKS3相当)でHRc60-62ですが、ASP23使用でHRc64-66にできます。これで寿命が70％アップになります。なお、価格は20-30%アップです。

以下のようになります。

(Ａ) 見積ご請求
–     1-2週間
B) 見積提出
–
(C) 受注
–     2週間
(D) 図面提出
–     6~7週間
(E) 製品完成
–     1週間
(F) 製品納入

受注しますと、通常はすぐに製作の準備にとりかかります。もしも図面承認までスタートしないようにされたい場合は承認までの期間が余分にかかることになります。

マタギ法では正確な寸法測定ができません。あくまでも参考値として扱ってください。
オーバーピン/ビトウィーンピンをお知らせください。

ピンを使用されることをおすすめします。

熟練者でボールを好む方がいらっしゃると思いますが、ピンのほうが安定します。ちなみにSpline Gauges社ではほとんどピン使用です。

どのゲージでもそうですが、摩耗しろが考慮されています。
最初の使用時には公差が厳し目になります。使っていくうちに摩耗して狙った設計値に落ち着きます。

お客様から規格(たとえばJIS, ANSI, HES..)の指示がある場合、それに従います。

ただし、JISの場合でも測定ピン径の規定が適切でない場合があります。指定の径のピンを使ったときにピッチ円径からかなり離れるとか、歯底に接触するとか、具合の悪い場合があります。その時にはピン径をかえていただくようにお願いすることがあります。

現行のスプラインゲージの複製がほしいという場合には、もちろんそれとそっくりのものを作る必要がありますので、適正かどうかは別にして、同じピン径で作ります。現行品のゲージ諸元(検査成績書コピー)を送ってください。

はい、あります。

まず、リングゲージの摩耗をチェックするものとして「テーパープラグゲージ」があります。リングゲージの穴にそのプラグを挿入し、どこまで入るかで摩耗状態を知るものです。

プラグゲージの摩耗をチェックするには、理論的にはテーパーリングゲージがいいのかもしれませんが、製作が難しいので、「摩耗チェックリング」が使われます。テーパーではなく、リングの穴に入るかどうかでチェックするものです。

はい、問題ありません。HESでの製作実績は非常に多いです。

はい、標準品としての決まりがあります。

どのブランクをしようするかは内部の規定があって、それに従うことによって使用したときにベストとなり、かつコストが抑えられます。もしも詳しいところが必要ならば弊社にお問い合わせください。

お客様のご指定の寸法で作ることはもちろん可能です。

いいえ、角型スプライン等も製作致します。
とはいえ、圧倒的にインボリュートが多いです。

Full Formが有効寸法(有効歯厚/有効歯溝)を測定するのに対し、Sector Typeは実寸法(実歯厚/実歯溝)を測定するために使われます。
Sector Typeのインジケータは、オーバーピン/オーバーボールでの測定に代わるものとして使用できます。

はい、できます。Go(通り)とNogo(止まり)が両端についているタイプです。

Full Formとは、全歯のことで、ゲージとして全部の歯が切ってあるものです。
Sector Typeとは全部ではなく、通常2個の歯が対面する位置に切ってあるものです。
一般的には、Go(通り)ゲージにFull Formが使われ、Nogo(止まり)ゲージにはSector Typeが使われます。

標準的には”01 Tool Steel”が使われます。これはSKS3相当の鋼材です。
硬度はHRC60-62の間になります。

長寿命をご希望の場合にはASP23をお勧めします。コストが30％ほどアップしますが寿命が70％アップするという利点があります。HRC64-66にできます。

はい。致します。余裕を見て30日間程度日数をいただくことになります。
英国に送って点検しますので、往復の搬送日がかかってしまい、この日数になっています。

もちろん休暇による社員の休みはあります。
しかし、工場が一斉に休みとなるのは5日間/クリスマス（12月）だけです。
クリスマス休暇以外は納期に影響しないとお考えください。

説明書はありません。一見複雑そうですが、非常に単純な作りです。
まずマスターゲージ（リングまたはプラグ）を測定してクロック（インジケータ）の目盛をゼロにセットし、加工部品を測定してその寸法を測るだけです。

どちらかでも、あるいは両方でも可能です。英国製のインジケータでも、国産（例：ミツトヨ）のものでも利用できます。ただし、品質保証の必要から、Spline Guages社が性能確認を致します。

有効歯溝/有効歯厚を測定して数字で表す必要がある場合に使われます。ダイヤル/デジタル表示で数値がでますので、通り/止まりのゲージ測定よりさらに進んだ検査が可能です。デジタルインジケータからデジタル信号をコンピュータ送って数値記録を保存する、という使い方ができます。

はい、刻印スペースがある限りどのようなご指定にも従います。

そのような技術サービスは原則としてしておりません。あくまでも注文を前提とした場合のみに限られます。
しかし特別な事情は考慮致しますのでご相談ください。

はい、検査証明書は必ず提出します。

はい、できます。但し標準寸法のものに比べ、割高になる場合があります。

そのようなことはありません。
マスター（セッティング）ゲージは、基本ゲージの摩耗状況を測定するもので、ゲージを測定するゲージですが、使用頻度により不要の場合もあります。
マスター（セッティング）ゲージは、基本リングゲージに対してはプラグ、基本プラグゲージに対してはリングのタイプになります。

はい。最高品質の超精密ゲージを、早く製作し、お求めやすい価格で提供いたします。近頃の英国ポンド通貨安によってメリットが大きくなりました。是非とも見積もりご請求ください。すぐに提出いたします。

はい、もちろんしています。（B1603他)。
それ以外にも、国際規格のISO, DIN, BS, AGMA など、全世界対応です。あらゆる世界の工業規格に精通しているのが、Spline Gauges社が最も誇るところで、世界一たる理由です。工場内には470種類の工業規格の詳細資料を揃えています。

ゲージの図面があれば一番簡単ですが、なくともワークの図面があれば結構です。
諸元表があれば確かですが、おおよその価格をお知りになりたければ、(1)プラグ/リング・ゲージの種類 (2)通り/止まりの種類　(3)歯数/モジュール/圧力角　(4)大径/小径の寸法で見積もり請求下さい。

大まかにいって、8週間程度かかりますが、状況によっては早くなることもあります。
なお、英国からの搬送に1週間かかりますので、お客様の手元にお届けできるのは約9-10週間後になります。

なお、スプラインゲージの製作は、大量生産ではありません。設計してセットすると時間通りに完成するというものではありません。超精密な部品を丁寧な研磨工程で仕上げる手作り作業です。研磨後に寸法がきちんとでないと手直しか作り直しになります。したがって１週間程度のぶれがでます。この点、納期の前後は容赦ください。

いいえ、すべて受注生産となります。
使用されるゲージのスペックがすべて特殊で多様なため、在庫の用意はできません。

接着剤除去剤を試してみてください。シンナーを薄めたようなものですが、米国ではGoo OffとかGoo Goneなどの商品名で売られております。3M製のものもあります。

これで除去できない場合は床面を研磨しなければなりませんのでご注意ください。
長時間放置すると木材の場合には浸透することがあるからです。

反対に、表面状態がガラス・陶器のような場合は、パテはいつまでも浸透することがなく、長時間放置、又はとっかえひっかえ移動しても工芸品・台座の双方を汚したり損傷することがありません。そこがミュージアムジェル、ミュージアムパテのウリです。