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ドリルチャックについて| 松下電工EZ6220ドリルドライバー(2.4V小型・軽量・低速)を使ってます。六角軸のビット用です。これにドリルチャックをつけて0.5mmからの小径ドリルで、穴あけしたいと思います。問題は、ドリルビットが30センチもの長さがあり、ドリルチャックでのつかみ幅が、8センチ以上欲しいのです。本当は、ドリルビットが無制限に貫通出来る、つかみ位置自由可変型が理想です。そのようなことができるドリルチャックはありますか。 | |
| どのような用途か、わかりませんが、医療用での骨の穴あけでは、そのようなロング・ビットが低速回転で使われると、聞いてます。 まず、把握径ですが、弊社製H06K(ジャコブス6.5mmチャック#7249使用)六角軸チャックで、0.7mmから6.5mmまでつかめます。0.5mmは保証外ですが、実際には大丈夫でしょう。 次に、つかみ幅ですが、H06Kの標準では、17mm(太いビット)から28mm(細いビット)までの範囲になります。しかし、H06Kには、反転ゆるみ防止の左オスネジが、六角軸メスネジにはまっていますが、この左オスネジをはめなければ、いい具合に、ビットが六角軸のなかに深く入り込めます。この場合、46mmから57mmの範囲でつかめます。反転ゆるみ防止は、ロックタイト(接着剤)で六角軸固定すれば、問題ないでしょう。8センチは無理ですが、5.7センチで妥協できたら、使ってみてください。 もしも医療用ならば、専用のジャコブス・ステンレスチャックを使ったものがありますので、トライしてください。ただし、価格は、器具全体ではベラボーですね。錆びなくて、実際の最小把握径がもっと小さいですから、これはブラボーです。 |
| 私の工場にある専用機械にドリルチャックがついてますが、そのチャック・ハンドル(キー)はK32というタイプらしいです。なくしてしまって、代わりのものを入手するのに、えらい苦労しました。どうして、チャックのハンドルは共通になってないのですか? | |
| 100年前に米国ジャコブス社がドリルチャックを発明・発売したときは、ハンドル・タイプが、いくつかですんだのですが、その後、一般普及につれて、さまざまなものが登場しました。それでも、世界的には、ジャコブス・タイプとDIN(ドイツ工業規格)タイプの2種類にわかれます。日本ではJISタイプがありますが、これは日本国内だけの普及です。とはいえ、日本人にとってはJISタイプが多くつかわれてますから、特殊であるという感覚はありませんね。 日本の市場では、JIS以外にもいろいろなハンドル(キー)が出回ってます。輸入機械・工具に使われているものもありますから、統制はむりでしょう。あきらめて、弊社に相談してください。 |
| ドリルチャックの把握力を測定するのに、トルクレンチを使うと聞きました。なんでこれではかれるのですか。 | |
| 把握力の測定は非常にむずかしいです。それは、電動・空動ドリルが回転動作しているときのチャックの把握力を測らないと、使用時にビットがゆるむかどうかわからないからです。理想的には、それぞれの電動・空動ドリルでいちいち測定し、ドリルチャックが充分な把握力があるかどうかチェックすることです。ツールメーカーでは実際にこれを試作ツールサンプルで行っております。 では、ドリルチャック・メーカーでは、巷のすべてのツールで試験・測定するのでしょうか。それは当然無理ですね。そこで、代表的な、高性能のツールでチェックします。これは、ツールを使った、「動的把握力」測定です。 これに加え、ドリルチャックメーカーでは、「静的把握力」の測定を、動的把握力を知るための指標として行います。静的把握力と動的把握力との間に、かなりの相関関係が認められるので、代用するわけです。そのメリットは、客観的にデータを表示でき、繰り返して試験できるところにあります。 静的把握力の測定は、通常、高硬度(HRC62位)の鏡面仕上げ(0.2マイクロ位)のピンをドリルチャックにくわえさせ、トルクレンチで回転力をゆっくりかけ、スリップする瞬間の把握力を測定します。「スリップ・トルク」ともいわれます。 トルクレンチで測れる把握力は、あくまでも指標としての、静的把握力のみです。 |
| キーレスチャックの「ロック付き」とはなんですか。 | |
| キーレスチャックは、キー(ハンドル)のいらない、手締め式のチャックです。キーつきのものに比べ、締めつけ力が充分に得られないので、いろいろな工夫を凝らしてあります。使っている爪・ナットのネジピッチを細かくして、力を入れやすくしているものが多いです。しかし、この、力の入れ易さは、イコール、緩み易さ、になります。使用しているうちに、スリーブ(握ってまわした部分)が緩み戻されることがあるのです。そこで、スリーブのロックでこれをとめます。ロック付きとは、この特別機構があるものをいいます。 |
| 電気ドリルのチャックが壊れたので、交換しようとしました。どうやってもはずれません。交換はできるのでしょうか。 | |
| はい。できます。ただし、注意深さと、思いきりが必要です。 まず、電ドルが、テーパー・マウントか、ネジ・マウントか、をしっかり見極めてください。 (1)テーパー・マウントとは、チャックの取り付けが、円錐形の棒の形になっているものです。この場合には、チャックとツール本体の間に、市販クサビ部品を差し込み、叩き込んではずします。 (2)ネジ・マウントのものが市場には、圧倒的に多いのですが、この場合は、まず、チャックの爪の奥を覗き込んでください。底にネジ頭がみえたら、ぴったり合うドライバーで、気をつけてはずします。(ネジ無しタイプならば、苦労がひとつ少ないです。)プラスのネジ、マイナスのネジ、六角ネジ、と様々あって、こまってしまいますが、あせらずに、妥協しないで、適合ドライバーを使用します。ネジ頭をつぶしてしまうと、悲惨な結果になります。このネジは、逆転時のゆるみ止めなので、左ネジ(逆ネジ)です。緩めるときは、通常と違い、右廻しにすることを忘れないでください。左廻しにして、オジャンにするひとが多いです。ネジをとったら、こんどは、チャックを本体からはずします。これが、またしても、やっかいです。ジャンボサイズの六角レンチを爪にしっかりくわえさせます。そして、爪先からみて時計の反対まわりになるように、ハンマーで六角レンチの先をたたきます。キー付きチャックの場合には、キーをキー穴に差し込んで、そのキーをたたいてもいいです。この作業がうまくいかなくて諦める人が多いです。電動工具をたくさん売るために、設計者がそのように作ったのかと、恨む人も多いわけです。こつは、思いっきりひっぱたくことです。親のカタキ、とばかりやってみてください。 取り外しに成功したら、あとは、楽です。逆の工程を、今度は、鼻歌交じりでやりましょう。 |